株式会社オルツ様 日本発、大規模言語処理モデルOriginal LLM「LHTM-2」の開発に挑む。

最先端のLLM開発現場で「harBest」はどう使われている？
自然言語処理に使う教師データの質、アノテーションの質とは。

よろしくお願いいたします。まず初めに事業内容を教えてください。

はい。株式会社オルツは「パーソナルAI」という、人の個性のようなその人らしさをデジタル上に再現する研究を2014年に始めて、自然言語処理や音声認識、音声合成、画像処理など、様々な要素技術開発をR&Dで行っています。その要素技術をここ数年事業展開していて、今一番伸びているのが「AI議事録」というサービスです。

「harBest」を知ったきっかけは、何かあったんですか。

2年ぐらい前に、社内の情報共有で知って、ちょうどそのタイミングで画像のアノテーションが必要だったんですよ。どこに頼むか、となったときに真っ先に思いついてっていう、そんな感じです。

実際に利用している中で、良かった点、改善してほしい点はありますか。

harBestに登録しているワーカーさんたちには、一体どこまで頼めるのか知りたいですね（笑）。今お願いしている自然言語の処理は、精度の高いデータをいただけているので助かっています。

ワーカーの皆様は日本人が大半ですので、言葉とは相性がいい。

自社サービスに落とし込むときに、色々な会話を設計する必要がありますし、辞書を含めて拡張していく必要がありますよね。特に「パーソナルAI」を掲げているだけに、対話コミュニケーションと自然言語処理系に依頼は傾いていますが、「パラメーターをいかに増やすか」や「変な日本語とかそのあたりも含めて直してください」とか、今後も "わがままを聞いていただけるデータ屋" としてお願いしていきたいです。

今後伸ばしていきたいものをお聞かせいただけますか。

やっぱりLLM関連案件が今一番引き合いがあって、我々としてもLLMの波に乗っていきたいなと思ってます。その一環で、パーソナルAIのひとつの形として、オルツブレインがありますね。LLMを使って自分のコピーを作り toB/toC 向けに展開できるんです。

普通にコンサルティングもできますし、課金もできて、ビジネスになる。つまり自分本人がいなくても、AIが勝手にPRしてくれたり、お金稼いでくれたりします。これが今後、LLMビジネスの一つの形になってくるんじゃないかと思っています。それがまさに我々の目指すパーソナルAIのコンセプトと合致すると思っていて、企業丸ごとAI化みたいなことも今後やっていきたいですね。

DXDXって叫ばれていますけど、結局うまく社会実装できてるかというと、実は企業全体のほんの数%しか達成できていない。真のDX化ってやっぱりAIを使って、どんだけ業務効率化できるかです。

おっしゃる通りですね。LLM開発に必要なデータは今後もお任せください！
本日は貴重なお時間をありがとうございました。

文：狩野洋一
取材日：2023年8月　※掲載内容は取材当時のものです。